賢く言い返す。【片田珠美】2019.8.9
精神科医・片田珠美さんの本、『賢く「言い返す」技術』が面白かった。
それこそ明日から早速使いたい技術ばかり。(使わないに越したことはないのだが笑)
「言い返す技術」の例↓↓↓
【相手の裏の心理をつく】
・オウム返し
→「◯◯って、どういう意味ですか?」
(嫌味などに対して)
・過剰にほめる
→「さすがですね!」
・見せかけの賛成
→「おっしゃる通りです。それで、何なのでしょうか?」
「あなたの裏の気持ちは分かっている」「そんな感情を抱いているなんて、恥ずかしくないんですか?」と迫るイメージ。
【別の話題に誘導】
・とんちんかんに
→「ところで、今朝のニュースで…」
・自分が話したいことを話す
→「そういえば、あの映画見た?」
カチンとくる侮辱の一言、挑発的な言葉など、ネガティブな会話の舞台に誘ってくる相手を、あくまで親切に礼儀正しく、その舞台から相手を降ろしてやるイメージ。
【矛先をそらす】
・盾をつくる
→「私にそう言われても困ります」
・切り上げる
→「もう行ってもよろしいでしょうか」
理不尽な攻撃をしてきたり、聞くだけで気が重くなる愚痴や悪口を言ってくるような人に対する方法。
【"一段上"に立つ】
・冷静な観察を述べる
→「ちょっと落ち着いてください」
「今、早口でおっしゃったので、もう一度お願いできますか?」
・ユーモアで返す
→「それは面白いご意見ですね」
攻撃をしてくる相手は、基本的に不幸で心の寂しい人。そういう相手を「この人はかわいそうな人なんだな」と一段上から、冷静に見下ろすような心構えを保ち、賢く対応する。
自分が高い位置に上れば、突進してくる相手との"正面衝突"が避けられ、その場をクールダウンできる。
【周囲を味方につける】
・周りに聞こえる声でアピール
→「失礼ですね」「ひどいですね」
周りに聞こえるくらいの大きな声で言い、相手の"閉じられた攻撃"を"周知の事実"にする。大勢の目のある中では、相手もそう卑怯な手段には出ることはできない。
【筋違いの期待を"裏切る"】
・まぶしい笑顔
→「今度一緒に出かけない?」
・涼しい顔でスルー
→「へえー」「そうですかー」
攻撃してくる人は、相手が傷ついた様子を見せたり、怒りを爆発させたりすることを期待している。「不幸になればいい」という想いを抱いている。
なので、「あなたのそんな発言、私は少しも気にしていません」と言葉や態度で示してしまうこと。
…などなど。個人的に「オウム返し」とか「過剰にほめる」とかメチャクチャ面白い手段だなと思いました。笑
そして、やり返す以前に前提として知っておきたいことが、
「攻撃する人ほど弱い人間である」
ということ。攻撃する人ほど、恐れ、不安を抱いていたり、弱い面がある。だからこそ攻撃せずにはいられない。
また、
「相手を"上から見下ろす"視点を持つ」
こと。相手を「ヒマで不幸なんだな」と思う。(実際にそう)
幸福で満ち足りている人は、他人を攻撃しない。心が満ち足りていないとか、歪みを抱えているという人だけが、他人を攻撃する。
だから、もし攻撃されたら、攻撃する側は満たされぬ思いを抱えていて不幸なのだと自分に言い聞かせる。
…こう思うだけで、随分気の持ち方が変わりますよね。
ムダに、不当に、理不尽に攻撃してくる嫌な人間も多い世の中だけど、そういう人達の攻撃を受けて耐えるのではなく、戦う。
我慢したところで相手は攻撃をやめない。それどころか増長するだけ。
嫌な人が多くいる世の中だということをきちんと受け入れて、戦うべきところは戦って生きていかなきゃね。疲れるけど。
争いは嫌いだけど、やるときゃやるしかねぇんだから。そんな世の中です、はい。